標高800mにある段戸山牧場。
段戸山牧場は愛知県の育成牧場です。県内各地の牧場で産まれたメスの子牛がここへ預けられます。広い牧場を走り回りながら成長し、丈夫な体や強い足腰をつくり、やがて乳をいっぱい出す働き者のお母さん牛になるべく酪農家さんの元へと帰って行きます。
この段戸山牧場で、7月28日(火)娘牛調査研修会が開催されました。
娘牛調査研修会とは牛の見方や共進会のジャッジングを勉強する研修会です。
(牛の見方とは?→前々回のブログ記事を参照ください)
講師は家畜改良事業団の伊藤さんです。
まずは、父親が同じで母親が違う(異母姉妹)3頭の子牛の審査を勉強しました。
今回は酪農家さんの他にも、高校生や農大生など若い方もたくさん参加されていて、いろいろな角度から牛を眺めたり触ったりしながら頭を悩ませていました。
勉強のあとは、お待ちかねのバーベキュー!!
美味しいお肉を食べながら成果の発表を行いました。景品もあり大盛り上がりでした。
娘牛調査研修会が無事に終了した後、段戸山牧場の見学会を行いました。
牧場では酪農家さんからお預かりした大切な牛を精一杯お世話していますが、生き物なので病気や不慮の事故などがあるのも事実です。
人員不足という問題もあり困難な状況にもなってきていますが、これからも預ける酪農家と預かる牧場の信頼関係・相互理解が必要です。
そのために、皆さんが集まったこの場をお借りして牧場見学会を開催し、預けている酪農家さんたちに牧場の現状を実際に見てもらうようにしています。
放牧場から次の放牧場へ かなりの距離を移動させなければいけません!
今回は牛舎ではなく、放牧について皆さんに知ってもらう事にしました。
「放牧」と聞くと牛が自由に草を食べ、世話がかからないようなイメージがあるかもしれませんが、草地の管理と頻繁な牛の移動が必要です。エサも牧草だけでは足りないので、配合飼料などをバランスよく与えることも重要です。
今回の見学会で、そのようなことも皆さんに知って頂けたらと思います(^^)