3月13日(日)、名古屋市の東邦ガスクッキングサロン今池にて、愛知県学校給食牛乳協会主催の「乳和食調理実習講習会」が開催されました。
テレビなどの各メディアでも大活躍されている 料理家・管理栄養士の小山浩子先生を講師にお招きして、県内小学校等の栄養士さんを対象に講習会を行いました。
私たちが普段食べている和食には、食塩の摂取量が多くカルシウムも不足しがちという弱点があります。
そこで「乳和食」が考えられました!
ただの減塩食だと味が薄くなり美味しくなくなってしまいますが、牛乳を加えることで牛乳の持つ「旨味」や「コク」、そして「カルシウム」が和食をさらに美味しくバランスのとれた食事へと変えてくれます。
成長期の子供たちが食べる学校給食にもこの「乳和食」を取り入れてもらいたいという思いから、今日の講習会が開催されました。
まずは小山先生のデモンストレーションをみんなで見学します。今回の調理メニューは
・カッテージチーズと乳清(ホエー) ・乳清豆ごはん
・かぼちゃのミルクそぼろ煮 ・さばのミルクみそ煮
・高野豆腐のミルク煮 ・ふわふわがんもどき 各レシピはこちら
先生のデモンストレーションの後、参加者20名は4グループに分かれて調理実習を行いました。一度先生の手順を見学しただけでしたが、どのグループもスピーディーに手際よく調理を行っていました。
さすが皆さん料理のプロです!
すべての料理が無事にできあがり、みんなで試食会を行いました。
何も知らなければ牛乳を使っていると気づかない料理ばかりで驚きです!塩分量も半分以下になっているはずなのに、全く薄いと感じない味付けでした。
その後、小山先生の講演会が行われました。
乳和食のレシピで苦労されたことや美味しく作るための工夫などを話していただきました。
乳和食で大事なことは、牛乳の見た目や臭いを完全に無くすことだそうです。純粋な和食に慣れ親しんだ日本人にも継続的に食べてもらうために、牛乳からホエーを作り、そのホエーでお米を炊いたり、だしの代わりに使ったりします。また、煮物の場合は調理時に加熱して分離させることによって牛乳の臭みを完全に消すことができます。このように使うことによって、調味料の量を半分以下に減らしながらもコクのある味付けを作ることができるそうです。
先生のお話は、今日実際に乳和食を食べたことで納得しました!こんなに美味しいなら毎日でも食べたいと思えます(^^)
また参加者の皆さんからは、給食での調理を想定して、大量調理に関する質問が多く出ていました。学校の子供たちにも、この美味しくて栄養満点な乳和食をぜひ食べてもらいたいと思います。
百聞は一見(一食?)にしかずです!皆さんもご家庭でぜひ作ってみてくださいね♪